ITプロジェクト③ システム開発のV字モデル
システム開発のセオリーとして、システム開発のV字モデルというものがあります。これはユーザ・ベンダの関与度と、時間の関係性をグラフに表したものです。
プロジェクトの初期で要件定義を行ってユーザが主体となってシステムに実装すべき要件を明確化します。ベンダはその情報をもとにシステムを開発していきます。できあがったシステムをユーザが目にするのは、システム開発が終了した数か月後(場合によっては1年位経過してから)のユーザ受け入れテストの段階となります。
ユーザがここで、「イメージしたものと違う」「期待したものと違う」ということになり、問題が発生することが、ITプロジェクトにおいては、よくあるトラブルです。
原因は要件定義があいまいであったり、要件定義からユーザ受け入れテストの間で要件自体が変わってしまったりすることです。
ユーザとベンダの間のトラブルを回避するためには、要件定義をしっかり行うことが非常に重要となります。そのためには、システム開発特有の「V字モデル」を説明しておくことも有効な手段となります。