ITプロジェクト25 プロマネ
プロマネとは、プロジェクトマネージャーの略です。ベンダの実力は、プロマネの力量に大きく左右されます。
注文者は、ITシステムに関する知見が乏しく、要件をベンダに伝えることが困難なケースがあります。一方ベンダのSE(システムエンジニア)は業務に関する知見が乏しく、注文者の要件を理解することが困難なケースがあります。このような場合、要件がシステムに的確に反映せず、注文者が想定したものと異なることとなります。
プロマネの力量が高い場合は、注文者から要件を引き出し、適切にSEに伝えることができ、注文者が想定したものに近づけることができます。注文者の要件を整理し、重要なものとそうでないものを切り分けることも重要です。要件に対して、実現の可否、難易度、コスト感を注文者に提示し、適切に判断させるのです。
プロマネの力量が低い場合は、注文者の要件を右左にSEに伝え、スケジュール超過・コストオーバーを引き起こし、最悪の場合はプロジェクトが座礁することもあります。
ベンダの提案書を見るだけでは、プロマネの力量を判断することは難しいですが、一つの方法として、提案書にプロマネ候補者のプロフィールや業務経験などの情報を記載させることも、手法として一般的です。
さらには、提案書の説明会の際に、プロマネ候補者に実施してもらうという方法があります。プレゼンテーションや、その後の質疑応答の状況から、プロマネの能力を推し量るわけです。営業担当者の説明はよかったが、実際のプロジェクトが始まると違う人物が登場して、うまくプロジェクトを切り回せないということも、少なくありません。
プロジェクトを成功に導くために、実力あるプロマネをアサインさせるよう、十分配慮が必要と思います。