ITプロジェクト31 プロジェクト体制

ITプロジェクトを開始するにあたっては、プロジェクト体制を決定する必要があります。

プロジェクトは始まりがあって終わりがあります。そしていろいろな部署からメンバーが集まり、プロジェクトチームを構成します。プロジェクトが終了するとプロジェクトチームは解散することになります。

プロジェクトチームは、いわば寄せ集めのチームですから、組織上の上長とプロジェクトのリーダーとは別人格となることが少なくありません。そうすると、プロジェクトメンバーは誰の指示に従えばよいのか、混乱することがあります。

そのため、プロジェクトマネージャーを決め、経営からプロジェクトマネージャーに権限移譲し、プロジェクトに関することは、プロジェクトメンバーはプロジェクトマネージャーの指示に従うよう、指示命令系統を明確にします。

通常は、最高意思決定機関であるステアリングコミッティー、執行の権限を持つプロジェクトマネージャー、プロジェクトマネージャーを中心とした事務局、社内各部署の代表者であるプロジェクトリーダー、そして各部署から選出されたプロジェクトメンバー、という構成をとります。

プロジェクト体制は、プロジェクトを進める上で、とても重要な事項となります。誰が責任者かわからないような事態にならないよう、組織を明確にし、それを文書化して関係者に周知することが重要です。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。