ITプロジェクト38 要件定義の進め方

要件定義は、ユーザが主体となって行うという位置づけがされることが多いです。どんな要件があり、その中でどの要件をシステム開発対象にするのか、開発対象とする要件の中での優先順序をどうするのか、ということは、ユーザでないと決められないからです。 

しかし、実際はシステムにどう落とし込むかがゴールとなるために、ベンダが要件を確認し、整理のサポートすることが多いです。RFPに記載された業務プロセス図や要求機能リストをもとに、各機能に関するユーザヒアリングを行い、機能要件をリスト化することとなります。特に、スクラッチ開発の場合は、要件をベースに整理を進めるアプローチとなります。 

一方、パッケージを活用したシステム開発では、まず標準機能をユーザに説明し、その標準機能で機能要件が充足できるかをチェックします。これを、Fit & Gapということもあります。充足しない機能要件については、運用を変更するか、カスタマイズ開発を行うのかを決めていく、というアプローチをとることが一般的です。 

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。