ITプロジェクト50 画面設計

システムは、大まかに書けば、入力・プロセス・出力の3つの機能から構成されます。入力の主力は、やはり画面です。ユーザが直接システムに対して情報を入力するのは画面ですので、画面設計はとても重要になります。

画面設計では、項目・レイアウトを決定し、さらにそれぞれの画面の遷移を決定します。画面入力はトランザクションの単位で作成するのが一般的です。受注データであれば、1件の受注に対して1画面で構成し、各受注に明細がある場合は、1画面の中に明細データが入力できるようにします。異なるメッシュのデータを同じ画面で入力するようにしてしまうと、何回も同じ情報をインプットすることになったり、十分な情報をインプットできなくなったりします。

また、業務プロセス中でユーザ権限により機能が違う場合(申請・承認・閲覧など)では、ユーザの権限によってどの機能を使うのか、機能を明確にする必要があります。

また、画面の中で処理を行う場合(初期提案値表示、エラーチェック、自動計算など)は、それらも定義することとなります。

これらの事項は、要件定義の中で決定するのですが、要件定義があいまいだと、基本設計の際にいちいちユーザに確認することとなります。これはベンダにとって大きな負担となり、時間も非効率であり、工数増大の原因となります。

入力系では、EDIや各種バッチ(外部データの取り込み)がありますが、考え方としては画面と同様です。詳細設計に落とし込めるよう、具体的に設計を進めていきます。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。