ITプロジェクト51 プロセス設計
ユーザがデータを画面から入力した後、システム側でデータを処理します。これがプロセスであり、どのような処理を行うのかを基本設計で定義することとなります。
画面や帳票は、ユーザがイメージしやすいので、設計が比較的しやすいですが、プロセスは、どの項目とどの項目が関係し、どのように処理するのかを論理的に整理する必要がありますので、難易度が高くなります。
業務プロセスに従い、データをどのように処理するか、きちんと定義します。業務プロセスには、通常のプロセスとは異なる特例処理がつきものですが、この場合システムでは分岐処理が発生することとなります。これらの分岐条件も、きちんと基本設計書に記載しておくことが必要です。
プロセスが複雑になれば、データの出力値も正確なものとなるとは限りません。手元の情報とシステムの出力値が異なる場合は、システム不具合の可能性もあります。そのための検証方法として、後に説明するシナリオテストを行うこととなりますが、その際に基本設計書への記載内容が基本的な情報となります。
テストを適切に行うためにも、基本設計書にプロセスを丁寧に記載しておくことが重要となります。