2020-03-21 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(11) 債務不履行による損害賠償の帰責事由の明確化 債務不履行があると、債権者は損害賠償を請求できます。この際の免責要件が、現行民法では明確になっていないため、今回の民法改正で明文化されました。 現行民法では、第415条に、「債務者がその債務の本旨に従った履行をしない時は […]
2020-03-20 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(10) 代理に関する見直し 代理人には、行為能力が不要というのが、現在の民法の規定です。通常は、例えば未成年が高価な物品を売買すると、制限行為能力者として取り消しができます。 しかし本人が未成年を代理人として指定した場合、その代理人の売買は、未成年 […]
2020-03-19 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(9) 意思表示に関する見直し 意思表示の瑕疵については、民法は5つの類型を定めています。心裡留保(93条)、通謀虚偽表示(94条)、錯誤(95条)、詐欺(96条)、脅迫(96条)です。このうち、錯誤に関して大きな見直しがありました。 錯誤は、条文では […]
2020-03-18 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(8) 意思能力制度の明文化 意思能力は、行為の結果を判断するに足るだけの精神能力です。例えば、幼児や重度の認知症の患者は、意思能力がないと言えます。行為能力は、行為に対する責任を負わせることができない者ですから、意思能力があっても行為能力がない、と […]
2020-03-17 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(7) 約款(定型約款)に関する規定の新設 約款とは、大量の同種取引を迅速・効率的に行う等のために作成された定型的な内容の取引条項のことです。 例えば、JR東日本の電車に乗ると、乗客は知らないうちに、「旅客営業規則」に従うことになります。https://www.j […]
2020-03-17 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(7) 約款(定型約款)に関する規定の新設 約款とは、大量の同種取引を迅速・効率的に行う等のために作成された定型的な内容の取引条項のことです。 例えば、JR東日本の電車に乗ると、乗客は知らないうちに、「旅客営業規則」に従うことになります。https://www.j […]
2020-03-16 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(6) 債権譲渡に関する見直し 債権譲渡をする際に、その債権に譲渡禁止特約がついていると、現在の民法では譲受人が善意無重過失でない限り、債権譲渡が無効となります。 現在資金調達の手段として、譲渡担保が一般化しています。請負契約を結んで仕事をする際に、銀 […]
2020-03-15 / 最終更新日 : 2020-05-18 小笠原 裕 契約書 民法改正(5) 保証に関する見直し 保証に関する見直しのポイントの一つは、個人保証をする場合の、包括根保証の禁止の範囲を、貸金等債権から全ての債権に拡大したことです。平成16年に、商工ローンの個人保証で破産する人が多く社会問題化したことをきっかけに、貸金等 […]
2020-03-14 / 最終更新日 : 2020-05-18 小笠原 裕 契約書 民法改正(4) 法定利率に関する見直し 法定利率とは、契約で利率を決めていない場合に適用する、民法・商法で定める利率です。債務不履行の場合の遅延金とか、交通事故の損害賠償金などの利息で計算するのに使ったりします。 民法では5%、商法では6%が法定利率です。現在 […]
2020-03-13 / 最終更新日 : 2020-05-18 小笠原 裕 契約書 民法改正(3) 消滅時効に関する見直し② 時効には、これまで「中断」と「停止」という概念がありました。「時効の中断」とは、それまでに経過した時効期間がリセットされ、改めてゼロから起算されることです。「時効の停止」とは、時効が完成する際に、権利者が時効の中断をする […]