ITプロジェクト63 操作マニュアル

総合テストはユーザーが行うものなので、まず新しいシステムの操作方法をユーザーが理解する必要があります。そのために作成するのが、操作マニュアルです。通常、ベンダが作成します。

このマニュアルは、あくまでシステムの操作説明書なので、新システムを使ってどのように業務を行うのか、については別途マニュアルが必要です。車の操作説明書があっても、交通ルールがわからないと車を運転することができないことに似ています。

操作マニュアルは、画面コピーを添付して、操作の順番に並べるという方法が一般的かと思います。しかしシステムの概念図や、全体的な説明が書いていないと、ユーザは理解できません。操作用のマニュアルといえども、通常のユーザなら理解できるようなマニュアルとするべきです。この点、ベンダのクオリティによって大きく差がでます。あまりにもひどい操作マニュアルの場合は、ベンダに整備を要求するべきです。

開発契約時に、成果物として捜査マニュアルが含まれていない場合は、納品されない可能性もあります。きちんと操作マニュアルが作成されるよう、事前に確認しておくと共に、サンプルを提示させておくのがよいです。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。