ITプロジェクト68 第1回移行判定
総合テストの結果を評価し、課題を整理し、必要な改修が完了したら、第1回の移行判定を行います。このまま後続の工程である、ユーザ展開を行うかどうかを判断するわけです。
一旦ユーザー展開すると、多くのユーザーが巻き込むこととなり、不具合が頻発すると大きな問題になります。新しいシステムに期待していたのに、まともに動かないようでは、システムに対する信頼を大きく損なうことになるからです。
このような事態を避けるため、ユーザ展開する前に残存課題を整理し、経営にも報告し、今後の工程を進めてよいかどうかを判断します。
また、取引先などに、システム変更の連絡をする必要があるケースでは、直前の通知では顧客との関係上不都合なことも考えられます。そのためにも、システム稼働の確度を見極めて、対外アナウンスをすることも決めなければなりません。
致命的な問題がなければ、多少の課題が残っていても、ユーザー展開を行うことが一般的です。この点、ステコミなどを開催して判定することが一般的です。 移行判定の結果、ユーザへの展開が可能となったら、次のユーザ展開・移行フェーズに移ります。