ITプロジェクト74 マスタ整備
マスタ整備には、大きく2つの方法があります。マニュアルインプットと、旧システムからのマスタ情報の投入です。
旧システムに該当するマスタがあれば、そこからデータを投入することができますが、新しく設定するマスタの場合は、新たにユーザがデータを入力することになります。これがマニュアルインプットです。
新しいマスタの場合、どこに何を入力したらよいのか、わからないケースも出てきます。例えば、標準原価を設定する際に、基準となる数値を入力を適当に入れてしまうと、おかしな原価がアウトプットされてしまう、という具合です。このようなことが起きないように、ユーザに対する理解度を十分深めておくことが必要です。
旧システムのマスタ情報を移行する際は、新旧マスタの項目を合わせておくことが必要です。これをマッピングと言います。また、旧システムのデータから、不要なデータやデータの重複を解消しておくことも重要です。これをデータクレンジングと言います。これらの作業をきちんと行わないと、データ投入をした際に、間違ったマスタができることになります。
マスタ整備がきちんと行われないまま、本番移行をすると、障害がおきる原因になります。移行に関する重要なポイントですので、十分留意する必要があります。