中小企業診断士(1) 資格について
中小企業診断士は、経営コンサルティングの唯一の国家資格です。当社の企業数の99%、雇用者の97%が中小企業であり、我が国の経済発展のためには、中小企業が元気になることがとても重要であるということから、経営者をサポートするために創設された資格です。
中小企業診断士を名乗るためには、中小企業診断士協会に登録する必要があります。都道府県に設定された単位会への加入は必須ではありません。その代わり、登録の維持のためには、中小企業診断士協会が主催する理論更新研修(5年間で5回)、実務従事証明書(5年間で30ポイント)を添付して、5年に1回、登録更新手続きを行う必要があります。
弁護士や司法書士のような、専門業務は特にありません。他士業の専門業務に抵触しなければ、何でもできます。事務所登録も不要なので、企業内で資格を活かした業務を行う、いわゆる企業内診断士も、たくさんいます。
経営コンサルティングは、法務・会計・労務・情報・生産管理・マーケティングなど、幅広い業務をカバーします。中小企業診断士の活躍範囲は極めて広いですが、その分得意領域を決めておかないと、差別化が難しい資格ではないかと思います。