行政書士(1) 資格について

行政書士は、専門業務を持った士業です。官公署に提出する書類、その他その他権利義務又は事実証明に関する書類の作成を、業として行うことができます。ただし、その業務を行うことが、他の法律によって制限されているものは、行うことができません。

具体的には、行政の許認可に関する業務、在留資格の申請取次、相続に関する業務、契約書・内容証明などの業務、自動車登録に関する業務などとなります。

行政書士として業務を行うには、各都道府県の行政書士会(いわゆる単位会)に登録する必要があります。登録は必須であり、会則に従う義務もあります。義務に従わない場合、懲戒が行われることがあります。弁護士などの他士業の領域の業務(例えば紛争性のある業務)や、行政書士の品格を損なう行為(依頼者の信頼を著しく損なう等)について、懲戒が下されることがあります。

行政書士会では、行政書士のことを、「身近な街の法律家」とアピールしています。その通りと思います。裁判所に係る業務はできませんが、行政書士の業務に関することであれば、気軽に相談して頂くことができます。行政書士の業務は、権利義務に関する書類作成ですので、様々な相談に対応することができるのです。紛争は、起きる前に取り決めをしておくことが非常に重要です。病気にかかる前に予防をするのが重要であることと似ています。病気にかかったら医者しか対応できません。紛争も弁護士しか対応できませんが、予防は行政書士の仕事と思います。紛争が起きる前に、しっかりと契約書や遺言書を作成しておくことを、行政書士はサポートしているのです。

私は、街に根差した仕事をしたいと思っておりますので、行政書士の資格を取ったことは、とてもよかったと思っております。行政書士の先輩の先生方は親切な方が多く、素敵な士業だと思っております。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。