行政書士(3) 行政書士登録

行政書士試験に合格すると、合格証書が発行されます。合格証書は有効期限がありません。何年前の合格証書でも、登録は可能です。ただ、できれば試験に合格したら、早めに行政書士登録することをお勧めします。

行政書士登録は、事務所を開設する都道府県の行政書士会(単位会)に申し込みます。必要な書類はいくつかあり、最も大切なのは合格証書ですが、その他に事務所に関する書類、成年被後見人ではないことの証明など、いくつか取り寄せる必要があります。登録にも一定の費用がかかります。大体20万円くらいでしょうか。事務所を自宅で開業する場合は、固定費は他にかからないので、ある意味初期投資の軽い職種であるとも言えます。

登録手続きをすると、支部長面接があります。単位会の支部長が、実際に事務所に訪ねてきて面接するわけです。事務所が実在するものであるかを確認するのも一つの目的となっています。緊張しますが、支部長も親切な方が多いので、それほど心配はいらないと思います。

面接を終了すると、行政書士会事務所にて説明会が開催され、一連の貸与品・支給品が渡されます。徽章、会員証、登録証書、職印などです。職印は、その場で行政書士会に登録します。登録しないと行政書士の職印としては仕様できません。行政書士会から必要に応じて印鑑証明を発行してもらえます。更に、職務上請求書も行政書士会事務所で購入します。

これらの手続きを経て、行政書士として開業が可能となります。事務所に看板を掲げて、いよいよ業務開始となるわけです。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。