情報処理安全確保支援士(2) 受験対策

情報処理安全確保士(RISS)試験は、独立行政法人情報処推進機構(IPA)が実施する試験です。以前情報セキュリティスペシャリスト試験が実施されていましたが、この試験がそのままRISSの資格試験となりました。

午前2コマ、午後2コマとなっていて、午前は4肢選択、午後は記述式となっています。難易度はIPAの資格試験の中ではレベル4と位置付けられていて、応用情報技術者試験の一つ上のランクですが、同じレベル4の試験の中では、年2回実施されることもあり、最も合格しやすい試験ではないかと思います。

試験内容は、技術面ではネットワーク技術が中心となります。暗号化や通信に関する知識も欠かせません。サイバーセキュリティ攻撃はネットワークを介して行うことがほとんどだからです。文系的知識としては、情報セキュリティ方針や管理基準など、基本的な対策について問われます。

特に午前1や午前2は、過去出題されたものと全く同じ問題が周期的に出題されています。過去問も公開されているので、勉強としては基本テキストを一読した後、過去問をしっかり解くことが、受験対策としては有効だと思います。特にコツはないので、予備校に通う必要はなく、独学で十分突破できます。

私は過去2回受験しましたが、いずれも3か月くらいの準備で合格しています。合格率も15~20%で推移していますから、落とす試験というよりは、できるだけ多くの人に受験してもらって、RISSの人数を増やすことが目的ではないかとも思えます。ネットワークの基礎知識さえ押さえれば、十分合格可能な試験なので、積極的に受験するとよいのではないか、と思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。