日本の未来と家庭再建(12)  幸福な結婚に必要なもの①

若者の非婚化・晩婚化に歯止めをかけるためには、自信をもって結婚や家族の大切さを伝えることが必要です。そのためには、まずは既成世代が自らの夫婦関係を見つめ直す必要があります。若者が見たとき、自分も結婚してあんな関係を結びたいな、と思えるような夫婦が増えて行けば、自然と非婚化・晩婚化が解消するはずです。

もちろん、それは簡単なことではありません。離婚に至る夫婦も、最初から離婚したいと思っているわけではありません。結婚する時は、好きな人同士、一生添い遂げようと誓ったはずです。しかし現実として離婚が増えているということは、結婚生活に対する期待と現実が乖離しているからでしょう。

そもそも、好きな人同士でなければ幸せになれない、という考え自体が思い込みなのかもしれません。恋愛感情を持つときの、胸が高鳴ったりする現象は、結婚後もそのまま続くかと言えば、そうとも限りません。一方で、お見合い結婚の場合は、最初はこうした恋愛感情はあまり強くないでしょう。多くの場合は、好き嫌いというよりは、結婚生活を成立させるため、お互いに歩み寄りながら、一緒に住み始めると思います。しかし、その中には、長い間お互いを労わり慈しみ合う中で、味わい深い絆を育んでいき、おしどり夫婦という言われるカップルも少なくありません。

永続的な夫婦関係を築くために必要なこととはなんでしょうか。ある研究で、夫婦間で、話しかけられた時にスマホなどの画面から目を離して相手の働きかけに応えるのか、それとも気のない返事をして自分のやりたいことを優先するのか、統計をとりました。成功するカップルは10回中9回の確率で相手にきちんと向き合っていましたが、数年以内に離婚するカップルは、10回中3回、つまり自分の気の向いた話題やタイミングの時しか相手に向き合っていなかったとのことです。

相手中心なのか、自分中心なのか、の違いが、夫婦関係がうまくいくかどうかに、関係があるようです。自分よりも相手を優先する努力を継続することが、夫婦愛を育む秘訣なのかもしれません。夫婦がそれぞれ、よい家庭を築きたいという共通の目標を持つことで、お互いが努力するようになるのではないでしょうか。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。