相続(22) 住民票

住民票は、相続登記の場合に必要となる添付書類です。相続で、不動産を取得する人の住民票です。遺産分割協議書に捺印する相続人でも、不動産を取得するのでなければ、住民票は不要となります。

不動産を取得する人は、固定資産税を払う必要があります。これには県税と市税がありますが、住民票に登録された住所に納税通知書が送られます。そのために、住民票が添付書類になる、と考えればよいのではないかと思います。

住民票は、印鑑証明書と同様、マイナンバーカードがあれば、コンビニでも取得することができます。とても便利ですので、それだけでもマイナンバーカードを持つ意味は大きいと思います。

不動産登記は司法書士のしごとであり、行政書士は登記申請はできません。しかし、遺産分割協議書や、遺言書、そして相続手続きのために戸籍謄本の交付申請は、行政書士の業務範囲です。登記にあたってどのような書類が必要なのかを理解しておかないと、司法書士に登記を依頼する際に、クライアントに二度手間をとらせることにもなりかねません。行政書士も、登記のための基本的な知識を持っておくことは必要だと思っています。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。