情報セキュリティ講座(19) UDP
UDP(User Datagram Protocol)は、TCPのようなフロー制御等はありません。パケットが欠落してもリカバリーは行わず、どんどんデータを転送します。正確性よりスピードを重視する通信方法です。(私も仕事に時々抜けがありますが、拙速を重んじる主義で、TCPよりUDP的なところがあります=余談)
用途として、アプリケーション層で信頼性を確保できるものや、通信パケットが小さいもの、リアルタイム性が重視されるものなどに、利用されます。
例えば、DNSやSNMP、NPTは通信パケットが小さいですし、RTPなどの動画ストリーム配信もUDPを利用します。
UDPヘッダは、64bit(8byte)です。TCPの160bit(20byte)に比べれば、サイズは半分以下です。内容は、送信元ポート番号、宛先ポート番号、パケット長、チェックサムのみです。コネクションを確立するためのコントローグフラグやシーケンス番号などはありません。これだけ見ても、シンプルでスピード重視であることがわかります。