情報セキュリティ講座(23) 無線LAN②

無線LANには、2つのモードがあります。アドホックモードと、インフラストラクチャモードです。アドホックモードでは、端末同士が直接通信しますが、インフラストラクチャモードでは、アクセスポイントという通信機器を経由して通信します。通常Wifiと言っているのは、インフラストラクチャモードとなります。

無線LANには、隠れ端末問題というのがあります。通常の通信範囲に端末があっても、電波が壁などに隠れて届かないケースです。これを解決するために、RTS/CRS方式が採用されています。送信する端末は、まずRTS(Request to Send)というフレームを発信します。アクセスポイントは、CTS(Clear to Send)というフレームを送ります。これらの信号を受けた端末は、指定時間送信を控えるのです。

至近距離の無線通信仕様として、IEEE802.15があります。これは無線LANではなく、端末側の用途ですが、BluetoothやZigBeeなどが規定されています。2.4GHz帯の電波を使用します。

無線LANは、モバイル化に従い、今後広がると思います。5Gが普及すればさらに広がると思われますので、情報セキュリティ上も重要な知識だと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。