情報セキュリティ講座(40) FTP

FTP(File Transfer Protocol)は、その名の通り、ファイル転送用のプロトコルです。ポートは制御用(21)とデータ転送用(20)の2つ使います。

コネクションを確立するために、制御用のポート21を使います。

クライアント ⇒ サーバ USER ユーザ名 PASS パスワード
サーバ ⇒ クライアント 230
クライアント ⇒ サーバ PORT IPアドレス、ポート番号、
サーバ ⇒ クライアント 220
クライアント ⇒ サーバ PETR ファイル名

これでデータ転送用のポート20でデータ転送を行います。

サーバ ⇒ クライアント 150
サーバ ⇒ クライアント データ
サーバ ⇒ クライアント 226

最後に、ポート21で終了の連絡をします。

クライアント ⇒ サーバ QUIT

FTPには、アクティブモードとパッシブモードがあります。アクティブモードは、上記の通常の手順ですが、パッシブモードはPASVコマンドを用いて、データ転送用のコネクションをクライアント側から確立します。

ファイル転送には、HTTPなど他のプロトコルでも実現できますが、ファイル転送専用のプロトコルということもあり、主にはFTPが使われます。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。