情報セキュリティ講座(47) 公開鍵暗号方式のアルゴリズム

公開鍵暗号方式のアルゴリズムは、下記のものが代表的です。

1. RSA(Rivest Shamir Adleman)
素因数分解の困難さを利用したアルゴリズムです。素数×素数で計算された数は、元になる素数を算出するのは極めて困難です。2から順番に割って行って、どこかで割り切れたら、それが素因数ですが、膨大な計算量を必要とします。鍵長さ2048ビット以上の鍵長さが推奨されています。

2. DH鍵交換(Diffie-Helman key exchange)
離散対数問題を安全性の根拠とします。離散対数問題とは、aのx乗の、素数pの剰余をyとした時、xからyを求めるのは簡単ですが、yからxを求めるのは困難である、というような性質です。

DH鍵交換は、この性質を活かした鍵共有の仕組みです。
公開鍵暗号方式は、より数学的な理論を適用したアルゴリズムが採用されています。最先端の数論が、暗号に適用されるというのは、興味深いですね。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。