独立開業の手続き(3) 源泉徴収税
源泉徴収税とは、企業や事業者が個人に対して支払う給与乃至報酬から、予め一定額を企業や事業者が差し引いて、国に納めるものです。差し引かれた源泉徴収税は、個人が確定申告をして、支払うべき所得税から差し引きます。源泉徴収税の方が支払うべき所得税より大きければ、超えた分だけ還付されます。
例えば、私の場合は士業として公的機関の仕事を嘱託で行うという仕事があるのですが、その場合の源泉徴収税の税率は10.21%です。報酬からその分が差し引かれて、私の口座に支払われています。感覚的には、所得税の前払いのような感じです。給与収入についても、確定申告する場合は、この源泉徴収税を申告しますが、その分は支払うべき所得税から差し引かれます。
報酬を支払う側は、支払調書を個人に送付します。この分源泉徴収税を差し引きましたよ、という通知で、個人はこれを確定申告の際に記載する、という流れになります。
個人事業主となるまで、報酬から源泉徴収税を差し引くという発想はありませんでした。個人事業主にとっては、確定申告を行うことが、とても大切なことになります。