名言シリーズ(11) 見義不為、無勇也
論語巻第一 為政第二の言葉です。
義を見てせざるは勇無きなり、と読みます。
前職の会社で室長をしていた時に、私の室の仕事の進め方について、ある指摘をしてきた他室の部員がいました。
彼は、別の部署の仕事であっても指摘しておかなければならないと思ったそうで、その時に、彼が使った言葉がこれでした。
本人も言いにくいことだったのでしょう。私も、指摘事項はされたことについて、なるほどと思い、対応した記憶があります。
正しいと思ったらやるべきなのに、言ったら自分が悪く思われるんじゃないかとか、やったら自分が恨まれるんじゃないかとか、余計なことを考えて、放っておく。そんなことはないでしょうか。
世間では、子供たちのいじめの問題がよく報道されますが、大人の世界にも同じことがあると思います。
誰かがいじめられた時に、それが不当なものであれば、どうして声を上げて守ってやらないのか?
正しいと思ったことは、行動する。簡単に見えて、とても難しいことだと思います。
だからこそ、孔子も、このような言葉を残したのでしょうね。