Microsoft OfficeのTIPS(33) Excel相対参照と絶対参照
Excelの関数には、一つのセル内で完結するものと、複数のセルを参照するものがあります。
複数のセルを参照する関数を、別のセルにコピーするさいに、セルを移動させた分だけ、参照先のセルを移動させるのか、参照先のセルは固定するのか、が問題になります。
参照先のセルを、参照元のセルの移動分だけ移動させるのが、相対参照で、移動させないのが絶対参照です。
大抵の場合は、参照先のセルを移動させます。例えば、A列の縦の合計値をとる関数を、B列の縦の合計値を取るようにするには、参照先のセルはA列ではなくB列にするわけです。
ある列を絶対参照とする場合は、A列1行を、$A列1行などとして、$という文字を計算式に入れます。ある行を絶対参照する場合は、A列1行を、A列$1行とするわけです。
かつて基本情報処理技術者試験のプログラミングの選択問題で、表計算が選択できた時は、この絶対参照か相対参照かが、必ず試験に出ていました。
Excelの表計算式を作る際に、時々この相対参照と絶対参照を間違えて、表全体として意図した数値が出てこない、ということもよくあります。
結構よく間違える点なので、留意が必要と思います。