仮面の告白
三島由紀夫の代表作です。
三島由紀夫は、1975年11月に、自衛隊市ヶ谷駐屯地(今の防衛省)で、割腹自殺をしたことで有名です。
高校の頃、この本を読もうとしたことがありましたが、意味がわからず、途中で挫折した記憶があります。
三島由紀夫という人物が、どういうことを考え、割腹自殺するに至ったのか、興味があって、再度読んでみました。
仮面の告白は、自伝的な小説で、主人公は、男性に対して性欲を感じ、異性に対して無感性であるという、性的倒錯の世界を描いています。
旧約聖書の時代から、ソドムの悪行として男色があったと注釈に書かれています。
三島由紀夫は、決して一般的なテーマとして、仮面の告白を書いたのではないでしょう。
現在のLGBT理解推進の動きは、それを一般化しようとする運動であることを考えると、三島由紀夫が描こうとしたこととも異なるようですが、現代を予見して、このような小説を書いたのでしょうか。