しんがり 山一證券 最後の12人
山一證券の自主廃業後、清算業務と共に、破綻の原因となった2600億円もの簿外債務が、どのように積み上がり、隠されてきたか、社内調査を行ってきた人々のドキュメンタリーです。
作者は、2011年に、球団人事に不当介入したとして、当時の読売新聞の渡邊オーナーを告発した、いわゆる清武の乱の当事者である、清武英利氏です。
本屋でたまたま見かけた本です。しんがりというのは、一番大変な仕事です。人は、組織が順風満帆な時はついてきますが、厳しい状況になると、去っていきます。最後まで残るのはリーダーの仕事だと思いますが、真っ先に逃げ出す人もいます。山一證券のしんがりを務めた、12人の人々に、敬意を表したいと思いました。