2020-03-23 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(13) 売主の瑕疵担保責任に関する見直し 瑕疵担保責任は、現行民法下ではよく使われる単語です。隠れた瑕疵がある場合、買主が善意無過失であれば、売主は過失がなくても解除または損害賠償に応じる責任があります。売主に無過失責任を負わせるのは、売買の対象物について、あま […]
2020-03-22 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(12) 契約解除の要件に関する見直し 現行民法では、債務不履行に際して、債務者に帰責事由がなければ契約解除することができません。前回書いた、損害賠償と同様の考え方です。しかし、新民法では、債務者に帰責事由があっても、債務不履行があれば契約解除することができま […]
2020-03-21 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(11) 債務不履行による損害賠償の帰責事由の明確化 債務不履行があると、債権者は損害賠償を請求できます。この際の免責要件が、現行民法では明確になっていないため、今回の民法改正で明文化されました。 現行民法では、第415条に、「債務者がその債務の本旨に従った履行をしない時は […]
2020-03-20 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(10) 代理に関する見直し 代理人には、行為能力が不要というのが、現在の民法の規定です。通常は、例えば未成年が高価な物品を売買すると、制限行為能力者として取り消しができます。 しかし本人が未成年を代理人として指定した場合、その代理人の売買は、未成年 […]
2020-03-19 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(9) 意思表示に関する見直し 意思表示の瑕疵については、民法は5つの類型を定めています。心裡留保(93条)、通謀虚偽表示(94条)、錯誤(95条)、詐欺(96条)、脅迫(96条)です。このうち、錯誤に関して大きな見直しがありました。 錯誤は、条文では […]
2020-03-18 / 最終更新日 : 2020-05-19 小笠原 裕 契約書 民法改正(8) 意思能力制度の明文化 意思能力は、行為の結果を判断するに足るだけの精神能力です。例えば、幼児や重度の認知症の患者は、意思能力がないと言えます。行為能力は、行為に対する責任を負わせることができない者ですから、意思能力があっても行為能力がない、と […]