助成金・補助金(9) 雇用調整助成金

雇用調整助成金とは、経済上の理由により、事業活動の縮小を余儀なくされた事業主が、雇用の維持を図るための休業手当に要した費用を助成する制度です。

最近3か月間の月平均値が前年同期に比べて10%以上減少している場合、従業員に支払った休業補償などに対し、中小企業で2/3、それ以外で1/2が助成されます。

更に、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う特例制度として、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業活動の縮小を余儀なくされた場合に、従業員の雇用維持を図るために、「労使間の協定」に基づき、「雇用調整(休業)」を実施する事業主に対して、休業手当などの一部を助成する制度が設定されています。助成額は、中小企業では最大10/10が支給されるなど、手厚い制度です。9月30日が申請期限ですが、期限延長を行うよう政府では調整中のようです。

実施の主体は厚生労働省ですので、助成金の申請の支援は、社会保険労務士の業務範囲となります。中小企業診断士や行政書士、税理士では業務として支援することができません。

幅広くサポートする制度ですので、対象となる会社は、検討する価値は十分あるかと思います。当事務所では申請のお手伝いはできませんが、社会保険労務士をご紹介することはできますので、ご相談頂ければと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。