情報セキュリティ講座(65) 生体認証

ユーザの人間的な特徴を利用する認証です。次のようなものがあります。

1. 指紋認証
iPhoneなどで採用されているので、よく知られていますね。指紋のパターンを記録して、ユーザがアクセスする際にパターン認証します。光を当てて読み取る光学式と、静電気を利用する静電容量方式があります。

2. 虹彩認証
瞳の虹彩にはパターンがあり、一生変わりません。これを光学的に読み取って、パターン認証します。

3. 顔認証
顔の画像を読み取り、パターン認証します。ノートパソコンなどで採用されています。顔認証の技術は非常に進歩しています。しかし最近、マスクをしたまま顔認証をしようとしても、うまく認証されないケースが多いですね。国際空港の入管でも採用されていますが、マスクは外さないとダメですね。

生体認証は、体の特徴をパターン認証するので、精度に課題があります。正しい人を否認するケースを本人拒否率(FRR = False Rejection Rate)、違う人を本人と判断するケースを他人受け入れ率(FAR = False Acceptance Rate)と言います。正しく認証するためには、他の認証方式と組み合わせることが大切です。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。