ITプロジェクト60 単体テスト
単体テストは、ベンダが自分の開発したプログラムにバグがないかを確認するために実施されます。ユーザは結果のみ報告を受けることとなります。
詳細設計書の通りにシステムが動作するか、確認することになります。
テスト手法は、プログラムのロジックに基づきテストするホワイトボックステスト、ロジックは関係なくインプットとアウトプットを比較するブラックボックステストがあります。
ホワイトボックステストには、全ての命令を一度は実行する命令網羅、全ての分岐を一度は通貨する分岐網羅、全ての分岐について真否を命令を実行する条件網羅、全ての条件の組み合わせをカバーする複合条件網羅などがあります。
ブラックボックステストには、正しい値と誤った値を入力して結果を比較する同値分割法、正しい値と誤った値を組み合わせて入力して比較する境界値分析法があります。
テストによって、バグがすべて検出されるわけではありませんが、効率的なテストを実施することによって、バグ検出率を向上させることができます。そのシステムの信頼性を測定するために、信頼度成長モデルという手法があります。横軸にテスト数、縦軸に累計バグ数をとってグラフを作り、カーブが水平に収束すれば、システムが安定に近づいている、と予測するものです。
システムの品質管理上、テストは重要です。十分なテストが行われないと、バグが多数潜んでいるため、ユーザが行う総合テストの際に不具合が見つかることになります。画面が開かないなどの基本的な動作に不具合が発生することもあり、このようなシステムは、テスト不足であると判断することができます。
ベンダがどのようなテストを実施しているか、テスト報告書を入手して確認することも、品質確保のためには有効な手段です。