システム開発の経験(2) 東芝 J-3100

企業間オンラインシステムの端末は、東芝J-3100でした。それまでのタワー式ではなく、「ラップトップ」というコンセプトを打ち出したパソコンです。オレンジ一色のプラズマディスプレイで、ずっしりと重く、とてもじゃないけれども膝(ラップ)において作業できるようなものではありませんが、机の上において、専用端末として使用するには、都合がよいものでした。

その後、東芝はJ-3100 Dynabook SSという機種を1989年に発表します。これはA4サイズ、重さ3kg未満、価格20万円以下という、画期的なもので、「ノートパソコン」というコンセプトを打ち出したものでした。私は会社に入って3年目の頃、なけなしの給料をはたいて、J-3100 DynabookGSという機種を買いました。キャッシュメモリ1MB, HDD 20MBというものです。当時としてはハイスペックモデルです。

パソコン通信も始めました。Nifty Serveを利用し、モデムも1200bpsというスピードです。現在とは隔世の感がありますね。

会社に入った頃は、コンピューターに全く縁がありませんでしたが、仕事でシステムを担当しているうちに、自分でいろいろやるようになりました。現在の自分の技術の基礎は、この頃に作られたように思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。