助成金・補助金(7) IT導入補助金
IT導入補助金は、独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施する補助金で、中小企業・小規模事業者等が生産性の向上に資するITツール(ソフトウェア、サービス等)を導入するための事業費等の経費の一部を補助等することにより、中小企業・小規模事業者等の生産性向上を図ることを目的としています。
補助のスキームは、補助事業者(申請会社)と補助支援事業者が共同で行う事業に対して、補助金が交付されます。補助支援事業者とは、ITツールを提供する業者のことで、つまりソフトウェアベンダです。補助事業者のみでは申請できません。
補助額はA型、B型、C型に分かれていて、A型とB型は通常枠、C型はテレワーク用の特別枠となっています。
A型とB型は、ソフトウェアの導入が対象であり、ハードウェアは対象外です。それに対してC型はテレワーク用のPCなどハードウェアも対象となります。
A型とB型の違いは、A型は事業規模が事業規模が30万円~150万円であるのに対してB型は150万円~450万円となります。その代わり、A型は6つの業務プロセス(①顧客対応・販売支援、②決済・債権債務・資金回収管理、③調達・供給・在庫・物流、④業種固有プロセス、⑤会計・財務・資産・経営、⑥総務・人事・給与・労務・教育訓練)のうち1つをカバーすればよいのに対し、B型は4つをカバーする必要があります。
C型はC-1型とC-2型に分かれていて、要件は通常枠のA型・B型と同様です。
申請はすべてオンラインで行うため、gBizへの登録が必須となります。
令和2年度の申請は、12月中旬までとなっていますが、締め切りが何回かあります。7次締切分は8月30日ですので、今からでは間に合わないでしょう。8次締め切り分は9月30日です。その後の締め切りは、まだ公開されていませんが、適宜公開されると思います。
ソフトウェアベンダは申請に不慣れなことが多いので、専門家がサポートするのがよいと思います。私もITに関するコンサルティングを専門としておりますので、今後取り組んでいきたいと考えております。