情報セキュリティ講座(85) VPN①

VPN(Virtual Private Network)とは、インターネットなどの共有のネットワーク上で、仮想的な専用線を構築する技術です。

通常の専用線は、物理的に専用の線を引きますので、情報が他にもれることは、ほぼありません。しかし他に使用しないので、回線が空いてしまうと無駄になるし、コスト的にも高くなります。仮想的な専用線であれば、他の組織と費用をを割ることができますから、コストは安くなります。

その一方で、物理的な回線を共有するわけですので、情報セキュリティ面ではリスクが上がります。

そのため、情報セキュリティ上の安全性を担保するために、技術的な方法が採用されています。

ちょうど、一戸建てがよいか、マンションがいいか、という比較に似ていると思います。一戸建ては、他人が住むわけではないので安心ですが、維持費もかかるし、設備を増やすのも大変です。マンションには、他の人は住みますが、鍵さえかければ共有設備はよいので、楽ですね。

現在では、コスト以外にも、拡張性、柔軟性など、様々な観点から、VPNは必須の技術であると言えます。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。