日本経済 2020年危機

三橋貴明氏の2019年の著書で、たまたま家に置いてあったので読んでみました。コロナ禍の前に書かれた本なので、状況は一変していますが、主張としては、日本のデフレ経済は緊縮財政のせいで、もっと国債を発行して公共投資なども行い、総需要を増やすべきだ、ということになるでしょうか。

総需要を増やすべきということはその通りと思いますが、いくら国債を発行しても問題ない、というのは違うのじゃないかと思います。

国債を発行して日銀が買い取って市場に貨幣を供給したって、需要が増えるわけでもなく、かえって円が下がって輸入品の値段が上がってしまいます。日銀が目標とした物価上昇が起きているわけですが、みんな困っています。

国債は円建てだから、デフォルトは起きないから問題ない、ということのようです。しかし大量に国債を保有している日銀は、金利が上がると国債の価格が下がって損をすることになるから、政策的に金利を抑えざるを得ません。そうするとインフレ抑制をする手段がなくなってしまう、ということにならないでしょうか。

私は経済学者じゃないから、このあたりのことはよくわかりませんが、国が国民に借金をし続けるという構図には、不安を感じています。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。

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