論文の書き方
戦後の社会学者で、文筆家である、清水幾太郎が、論文の書き方について論じた本です。
単なるレポート作成のノウハウ本ではなく、文章というものの性質を論じた、とても深い内容の本だと思いました。
絵画と文章の違いは、ある一瞬を切り取るか、時間の経過を表現するか、ということ。そしてもっも大きな違いは、絵画は現在と過去しか表現できないが、文章は未来を論ずることができること。
また文章は、長文も短文も、小さな部品から構成されていて、建築物に似ていること。
文章のプロの考え方が、とてもよくわかったような気がします。