東京外国為替市場円相場

外国為替市場の円安が急激に進んでいます。4/20の8:00の時点で、129円台となっています。私は経済の専門家ではないから、日本経済に対する円安の影響を正確には理解していませんが、単純に考えると、このような状況かと思っています。

・日本は現在貿易赤字なので、単純に考えると、円安は輸入品の上昇要因となり、物価上昇の原因となる。

・円安の原因は、ドル金利が上がって金利差が発生していることなので、円安を止めるには金利を上げる必要がある。

・ところが日銀は金融緩和策を止めていないから、金利を上げられない。

・さらに、金利を上げると、国債の市場価格が下がるから、国債を保有している投資家、金融機関などが、損失を抱えることとなる。

・また、市場金利も上がるから、借り入れが膨れ上がっている中小企業の収益が悪化する。

もしこのような状況であれば、物価を安定させるための有効な手段が見当たらない、ということになりかねませんね。
東京外国為替市場の為替レート(円/ドル)の推移を、下記の図にプロットしてみました。ウクライナ侵攻が始まった2月末から、円安が進み始めた感じです。
円相場は注意して見ていく必要がありそうです。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。