小規模事業持続化補助金

令和3年度補正予算による、今年度の小規模事業持続化補助金は、これまでとの変更点がいくつかあります。

一つは、上限200万円の上限枠ができたことです。

[通常枠]        50万
[賃金引上げ枠]   200万円
[卒業枠]         200万円   
[後継者支援枠]   200万円
[創業枠]         200万円   
[インボイス枠]     100万円

これだけ見ると、申請者に有利なように見えますが、それぞれの要件はかなり絞り込まれています。

この中では、「賃金引上げ枠」の下記の要件が、一番適用しやすいかもしれません。
補助事業の終了時点において、事業場内最低賃金(※1)が地域別最低賃金より+30円以上であること(すでに事業場内最低賃金が地域別最低賃金より+30円以上を達成している場合は、現在支給している事業場内最低賃金より+30円以上とする)

また、経費区分に、ウェブサイト関連費というものが新設されました。ウェブサイトやECサイト等の構築、更新、改修をするために要する経費です。この経費は、全体の1/4までとなっています。令和3年度は「低感染リスク型ビジネス枠」があり、ECサイト構築などの案件の多くでこの枠が使われましたが、今年度はウェブサイト構築系は申請しにくいと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。