ITプロジェクト44 コスト・スケジュールの再設定

要件定義書の承認を行ったら、要件定義を踏まえて、必要に応じてコスト・スケジュールの見直しを行います。

通常は、要件定義は準委任契約で行います。要件の範囲・深さによって、コストが変動するからです。しかし、要件定義が終わって設計・開発フェーズに入ってからも準委任とすることは、あまりありません。プロジェクトコストの大きな部分を占める設計・開発工程では、きちんとコスト管理をしないと、簡単に予算を超過します。

このようなことがないように、通常は要件定義を踏まえてコスト・スケジュールを確定させることが、一般的です。

小規模プロジェクトであれば、要件定義と設計・開発を一括契約することもありますが、通常は要件定義を踏まえて、コストの再見積、スケジュールの再設定を行うことが、ベンダ・ユーザ企業双方にとって、納得がいくプロジェクトとすることができます。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。