行政書士(10) 倫理について

行政書士会で、最初に受講する研修が、倫理研修です。ここでいう倫理とは、倫理道徳ではなく、職業倫理のことです。

行政書士には、他人の戸籍を取得できるなど、強力な権限が与えられています。これを正しく運用しなければ、依頼者のみならず、行政書士制度に対する社会の信頼も損ないかねません。

特に、他士業の専門業務を侵害すると、法令違反となります。権限には責任を伴うものですから、行政書士は業務を遂行するにあたり、ルールを守る必要があります。違反すれば、懲戒処分を受けることもあります。懲戒事案は会報にも記載されてしまいます。

このような目的から、行政書士としての職業倫理を徹底するために、行政書士会で倫理研修を行っています。行政書士としての責任を自覚し、依頼者の信頼を損ねることがないよう、心がけるべきと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。