システム監査(1) システム監査について

ここからは、システム監査について書きます。

システム監査は、会社の内部統制の一分野で、会社のガバナンスをシステム面から監査するものです。会社経営において、システムは不可欠のものとなっています。会計・財務はもとより、販売・生産・仕入や、経費支払・労務管理など、業務のありとあらゆる部分でシステムが関与しています。

特に、財務報告を行うためには、システムから出力された財務データに不正がないことが、非常に重要になります。そのためには、システムが適正に開発・保守され、資産や権限が管理されていることが必要です。

この適正性を担保するためには、システムにおける内部統制の仕組みが働いているか、確認する必要があります。これがシステム監査の考え方となります。

システム監査は、あくまで内部監査を構成する一部分ですが、システム面での専門性が求められます。また、業務は業務プロセスとシステムが一体となって遂行されるものですので、業務プロセス監査と一体で行う必要があります。

この点、システム監査において、その目的は何か、どのような点を確認していくのか、などの点について、説明していきたいと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。