家庭教育支援条例成立(福井県)

福井県で、都道府県では9番目となる、家庭教育支援条例が成立しました。

https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/gikai-giji/giankekka/gianshingi-2020.html#412

成立した条例案は、下記の通りです。

https://www.pref.fukui.lg.jp/doc/gikai-giji/giankekka/gianshingi-2020_d/fil/202009_hotsugi14.pdf

日本には、家庭教育を大切にするという素晴らしい文化がありながら、戦後教育の中でそれを否定する流れがありました。
子供を愛し育み、他人とのかかわり方とか、社会に対する責任などを教えるのは、一義的には親などの保護者です。しかし親も、どうやって子供を育て教えたら良いのか、わからないことも多いのです。親が子供を育て教えられるよう、周囲の人々、学校、行政、そして国が連携してサポートすることこそ、今の日本において必要とされていることだと思います。

教育基本法が平成18年に改正され、「家庭教育」という言葉が追加されましたが、それを実現するための家庭教育基本法は、まだ制定されていません。都道府県レベルでは平成24年の熊本県を初めとして、今回の福井県も含めて9県で家庭教育支援条例が制定されました。

具体的な事業が成立し、予算がつき、執行されていかなければ、「家庭教育」は絵にかいた餅に終わってしまいます。今回の福井県の条例制定に対する関係者のご努力に敬意を表すると共に、我が千葉県においても、家庭教育支援条例が制定され、ひいては国としても家庭教育支援法が成立することを、切に期待するものです。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。