情報セキュリティ講座(14) IPアドレス

IPアドレスは、ネットワーク上の通信をする際の住所です。インターネット上でも、プライベートネットワーク上でも、IPアドレスを元に世界中にパケットが送信されます。インターネットとプライベートーネットワークは、混在しないように使用できるアドレスの範囲が決められています。

IPアドレスは32ビットで表現される数字です。1ビットが2値を持つので、数字にすれば約43億です。このままでは人間の視認性が悪いため、8ビット(0~255)まで4つにわけて、192.168.0.1などと、ドットで仕切るようになっています。

IPアドレスは、ネットワークアドレスとホストアドレスに分けられます。一つのネットワークに付与するアドレスがネットワークアドレス、そのネットワークの中の通信機器やサーバ、端末などに付与するのがホストアドレスです。

インターネット上のルータは、ネットワークアドレスを見て、データを引き渡します。ネットワークアドレスは、ホストアドレス部分は全て0とします。

IPアドレスには、クラスという定義があります。大型ネットワークはクラスAで、ネットワークアドレスは8ビットで0~127, 中型ネットワークはクラスBで、ネットワークアドレスは16ビットで128.0~191.255(先頭ビットが10)、小型ネットワークはクラスCで、ネットワークアドレスは24ビットで192.0.0~223.255.255(先頭ビットは110)です。

現在でもこの定義は残っていますが、ホストの数は様々で、これだけでは適切なネットワークの設計ができません。そこで、サブネットマスクという考え方が導入されました。これについては、明日書きます。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。