相対性理論
アインシュタインは、1905年に特殊相対性理論を発表しました。それまでのニュートン力学を根底から変えるような、大きな影響を与えました。理論上の問題だけではなく、原子力開発やGPSなどの精度も、相対性理論を考慮する必要があるのだそうです。
相対性理論はとても難しいために、いろいろな解説本が出ています。私はそれを読んでも、いまいちよくわかりません。岩波書店の試みは、アインシュタインが発表した論文そのものを、和訳して刊行するというものです。
文庫本では、50ページ位のものです。文庫本では、それに物理学的な解説もつけてくれています。頑張って読んでみましたが、やはりよくわかりません。
ただ、なんとなく理解したのは、アインシュタインはそれまで絶対静止という状態があると考えられていた常識を、完全に否定したということです。
アインシュタインが相対性理論を発表するまでは、「エーテル」という絶対静止している仮想物体が、宇宙を満たしているという仮説が一般的だったそうです。しかし絶対静止などというものは世の中にはなくて、それでも矛盾がないことを発見したのが、アインシュタインだというわけです。
相対性理論では、すべての物体は光の速度以上の速度で移動することはできないとか、高速で移動すると時間が遅れるとか、いろいろなことがおきます。
わかったような、わからないような…
なんとなく、地上は動かないで天空が動いているという天動説が、地球も含めて全て動いているという地動説に、取って代わられるような、すごいことなんだろうな、とだけ理解しました。