ITプロジェクト① ITプロジェクトマネジメントとは

本日から、私の専門分野であるITコンサルティングについて、書いていきます。

その中でも、ITプロジェクトマネジメントについて、約50回のシリーズで書く予定です。

ITシステムを導入する場合、一定の規模のものであれば、それなりのコストと時間、そして人手が必要となります。通常の業務に加えて導入に関わる業務を行うこととなるため、様々な意思決定、調整が必要となります。

ITシステムにおいて、たくさんの要件を盛り込めば便利になりますが、費用がかかり、スケジュール(工数)も長くなります。スケジュールありきでプロジェクトを進めると、機能・品質が下がったり、余計な費用がかかったりします。費用・時間・機能はトレード・オフ、すなわち「あちら立てればこちら立たず」の関係にあります。

有限の経営資源であるヒト(工数)・モノ(機能)・カネ(費用)をITプロジェクトにおいてマネジメントする、これがITプロジェクトマネジメントです。

ITプロジェクトマネジメントは、プロジェクトを進めていくという意味で、通常のプロジェクトマネジメントと変わるところはありません。しかし、ITプロジェクト特有の進め方や注意点があり、やみくもに進めると、コストオーバーやスケジュール遅延、機能不足、場合によってはITシステム自体が使い物にならなくなり、やり直しという悲惨な結果になることもあります。

私も数多くのITプロジェクトに携わる中で、いくつもの失敗プロジェクトを目の当たりにし、基本に忠実な進め方をすることの重要性を痛感しています。

貴重なお金、時間、人手が無駄にならないよう、ITプロジェクトがスムーズに進むように、船頭のような役割をすることが、ITコンサルタントの役割だと思っております。

次回以降で、具体的なポイントについて、書いていきます。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。