ITプロジェクト23 オンプレとクラウド

システム構築する場合、ほぼ例外なく、サーバで情報を処理することとなります。このサーバの構築については、大きく分ければオンプレとクラウドという選択肢があります。

オンプレとは、オンプレミス(on premise)の略で、システム利用会社がサーバ保有し、管理するものです。以前はこの形態がほとんどで、事務所の一角にサーバを置いたり、事務所内にサーバルームを設置したりしていました。

その後、事務所内にサーバを置くとセキュリティ上問題があるため、データセンタサーバを設置することが主流になりました。この場合でも、データセンタ側は電源や空調、入退館管理などのサービスは提供しますが、サーバの運用自体は、システム利用会社が行うこととなります。ハウジング契約とか、ホスティング契約とか言ったりします。

ところがサーバの仮想化の技術が発展し、クラウド(cloud)サービスが主流になってきました。代表的なものが、アマゾンのAWS (Amazon Web Service)や、マイクロソフトのAzureといったサービスです。クラウドサービスでは、サーバのCPUやストレージを、必要な分だけ利用することができ、増設・削減も設定一つで可能となります。セキュリティも強固で、バックアップも充実しています。以前は、重要な情報をクラウドに預けることが不安視されていましたが、現在ではクラウドの方がセキュリティ上安全である、という認識が一般的になっています。

クラウドは、ネットワークを経由して利用することが前提なので、レスポンス時間や、ネットワーク障害が課題になることもありますが、世の中の流れは、クラウドサービスを利用する方向だと思います。拡張性やコスト、運用面で有利だからです。ベンダからの提案書を確認する際に、確認しておきたいポイントの一つです。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。