ITプロジェクト36 キックオフミーティング
ITプロジェクトを開始できる準備ができたら、キックオフミーティングを設定します。プロジェクトが一堂に会し、プロジェクトがいよいよ開始となるわけです。
キックオフミーティングは、プロジェクトオーナーがプロジェクトメンバーにプロジェクトの目的を説明し、次にプロジェクトマネージャーがプロジェクトの内容を説明します。具体的には、体制、役割分担、会議体、全体スケジュール、各タスク、費用、情報共有方法などの内容です。
プロジェクトは、進めていく中で、いろいろ予想外の事態が発生します。特に立場が異なるベンダとオーナー企業では、考え方や立場・損得が異なるため、プロジェクトマネージャーはそれに対して適切に処理していく必要があります。その際に、原点に返ることが非常に効果的です。「このプロジェクトは、こういう目的だったよね。こういうやり方で、解決できるのではないですか?」ということで、合意可能な提案を行い、コンセンサスの形成を図るわけです。
従い、キックオフミーティングで、プロジェクトメンバーの認識をあわせ、同じスタートライン・同じゴール設定を行うことが、極めて重要となります。決して形式的なものなったり、ベンダ任せのものにせず、実質的にプロジェクトが開始できるよう、適切な準備・会議進行を行うべきです。