ITプロジェクト46 基本設計

基本設計は、要件定義に基づいて、画面(インプット)、帳票(アウトプット)、処理(プロセス)の基本的な設計を行うものです。ユーザに直接かかわる部分については、外部設計ということもあります。

基本設計は、データベースの設計を伴うため、項目レベルの定義を行う必要があります。どの項目がキーなのか、どの項目がコンテンツなのか、インプット項目とアウトプット項目は何か、データとデータの関係性はどうなっているか、計算ロジックはどうなっているか、細かく決定する必要があります。

これらを丁寧に文書に落とし込み、基本設計書とします。この基本設計書をもとに、コーディング可能なレベルにまで詳細設計書を作成することになります。

基本設計書は、建物を建てることに例えるならば、設計図のようなものです。建物の間取りやレイアウトを決めるようなものです。一度レイアウトを決めて建築を始めてしまうと、後で変更することは、ほぼ不可能となります。

そのため、基本設計書は、ユーザが確認することが望ましいのです。基本設計書のレビューは、かなり細かい作業になるため、ユーザの負担が大きくなりますが、希望通りのシステムを開発するためには、必要な作業です。後で後悔しないよう、丁寧に基本設計書をレビューすることをお勧めします。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。