ITプロジェクト54 詳細設計

基本設計書に基づいて、ベンダで詳細設計を行います。詳細設計は、コーディングルールを決定し、モジュール構成を決めて、開発に入るための様々な設計を行います。家を建てるために、基本図面を作成した後に、それぞれの部屋の材質や部品など細かいことを決めていくことをイメージすればよいかと思います。

詳細設計にユーザが係ることはあまりありません。開発に直結する部分であり、ベンダが自己の責任において行うべきものです。ユーザとしては、きちんと進捗しているかどうかをベンダから報告を受けて、遅延している場合はその理由を確認するなど、間接的な管理を行うこととなります。

詳細設計書を成果物として受けとることもありますが、ユーザが承認する必要はあまりないと思います。きちんとした構成になっているか、記載のメッシュはどうかなど、概括的に確認すれば十分とでしょう。

単体バグが多いベンダもあり、品質管理に問題があるケースもあります。この点は、詳細設計書の出来が悪いことが原因であることも少なくありません。詳細設計書の内容よりも、その管理手法や体制がきちんとしているかどうかを、確認すべきと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。