ITプロジェクト76 移行リハーサル

マスタ整備と、トランザクションデータ移行が適切に行われるよう、事前にシステム上でテストを行います。これを移行リハーサルと呼びます。移行リハーサルは、データ形式のみのテスト、実データを用いてのテストなど、何段階か行うのが一般的です。

移行リハーサルはあくまでシステム面でのテストですので、ユーザが直接関与することはあまりありません。しかし、投入された後のテスト結果が適切なものであるかどうか、ユーザ確認が必要な場合は、ユーザ側で対応します。

特に、システム切替当日に、トランザクションデータ移行を失敗すると、新システムの稼働時間に間に合わなくなる可能性があります。データ移行に要する時間も重要です。データ整合性は取れているのに、データが巨大で移行に何日もかかるようであれば、過去データなど変動しないデータは切り分けて事前に移行を済ませておくこともできます。

移行に当たり、問題発生を少しでも抑えるため、十分な移行リハーサルを行うことが重要です。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。