中小企業診断士(5) 二次試験②

二次試験突破のポイントは、キーワードを盛り込むことです。キーワードは、問題文の中にあります。キーワードを探し出し、組み合わせるのが、二次試験の80分で行う作業です。

下手に自分なりにストーリーを組み立てると、当たればよいですが、外すと全く点が入らなくなります。一年に一回しかない試験ですので、ギャンブルのようなことは避け、最も点が入りやすい方法を選ぶべきです。

採点者の立場に立てば、あらかじめ選定された採点要素があり、それがいくつ答案に書いてあるかで、点数を計算するはずです。その採点要素は、キーワードとして問題文の中に埋め込まれているのです。出題者は、この要素は解答に盛り込んでね、というヒントを織り交ぜながら、キーワードを問題文に書いています。従って、キーワードを探し出すのが最初の作業です。

その次には、キーワードを組み立てていきます。問題で聞かれているのが問題点ならネガティブに、施策ならポジティブに、解答文を作ります。

作業というからには、作業手順があります。限られた時間と文字数で、キーワードを組み立てるには、考えていては間に合いません。時間や字数は、有限の経営資源だと思って、最大効果を得られるように、作業を手順化しておきます。

二次試験のノウハウは、業務にも役立ちます。簡潔な文章で的確に記載された文書は、読んでいて気持ちがいいものです。ビジネスレポートの練習だと思って、過去問をたくさんこなしておくといいと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。