情報セキュリティ講座(24) 無線LAN③

Wifi通信をする際に、実際に電波を送受信する通信機器が、アクセスポイント(AP)です。市販のWifiルータは、APとスイッチの両方の役割を果たしてますが、元々は別の機能です。

APは、APを識別するための信号(SSID = Service Set Identifier)を発信します。SSIDは複数のAPで同じものを設定できます。端末側が移動して違うAPにつながっても、SSIDが同じであればスムーズに移行する仕組みがあります。これがローミングです。

APは、設置の際にどこに置くかが問題になります。人がたくさん集まる所、障害物が多い所は、設置密度が高い方が良いということになります。そのため、設置前に電波の伝わり具合を確認する、電波テストも必要なケースがあります。有線LANと異なる難しさがあります。

また、周波数の違いも理解しておいた方がよいです。無線LANの周波数には、2.4GHzと5GHzの2つがあります。2.4GHzは、遠くまで届きますが、無線電話など多くの機器が使うので、混線しやすいです。5GHzは無線LANでしか使わないので混線しにくいし高速ですが、直線性が強く障害物があると届きにくいと言われます。SSIDを選んで接続する際にどちらを選ぶべきかについては、この点理解しておくことと、自動で切り替えてくれる機種もあるので、確認するとよいと思います。

投稿者プロフィール

小笠原 裕
小笠原 裕中小企業診断士 行政書士
バラの咲く街、八千代市緑が丘で、コンサルティング事務所を運営しています。